2025年11月11日(火)発売、フラゲレビュー。
金麦シリーズの季節限定版、「オレンジ灯る帰り道」。
ネーミングからして情緒全開、まるで短編小説のタイトルのようだ。
だが、詩的なネーミングの裏で、果たして味はどこまで詩的なのか。
冬の金麦は毎年“温もり路線”を打ち出してくるが、今回の主役は甘く香る柑橘と複層的なコク。
優しさを狙いすぎて薄味になっていないか、そこが最大のチェックポイントだ。
寒い夜に灯る“オレンジの光”のような一杯を期待して、いざ開栓。

去年は「金麦ぬくもりの窓灯り」だったよな。

そうそう。
よく覚えているじゃない。
金麦 オレンジ灯る帰り道の商品情報
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| 画像 | ![]() | |
| 商品名 | 金麦 オレンジ灯る帰り道 | |
| 発売日 | 2025年11月11日(火) | |
| 品目 | 発泡酒② | |
| 原材料 | 発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、糖類)、スピリッツ(小麦) | |
| 内容量 | 350ml | |
| アルコール度数 | 6% | |
| 純アルコール量(100mlあたり) | 4.8g | |
| 成分 100mlあたり | エネルギー | 50kcal |
| たんぱく質 | 0.2~0.4g | |
| 脂質 | 0g | |
| 炭水化物 | 3.6g | |
| 糖質 | 3.5g | |
| 食物繊維 | 0~0.2g | |
| 食塩相当量 | 0~0.02g | |
| プリン体 | – | |
| 缶の形状 | ツルツル | |
| 購入したお店 | 兵庫県内のやまや | |
| 値段 | 350ml 165円(税込) | |
・『贅沢麦芽』仕込み
・天然水仕込
・複数種類のアロマホップ
・複数種類の濃色麦芽
金麦 オレンジ灯る帰り道の実飲レビュー
甘く香る柑橘のアロマとまろやかな口当たりを売りにした冬限定金麦。
ネーミングとデザインからして“温かい記憶”を演出してくるが、果たしてその中身は本当に心を温めてくれるのか。







色・見た目
グラスに注いだ瞬間、思わず「きれい」と声が出る。
透き通るような赤褐色で、宝石のように光を反射する。
アンバータイプとしてはかなりクリアで、濁りはほぼなし。
指先まで見える透明度は、サントリーらしい丁寧なろ過の証。
見た目の完成度は非常に高く、冬限定らしい上品さを感じる。
どこか懐かしさを帯びた色合いで、「帰り道」という名の通り、夕暮れを思わせる。
まずはビジュアルからして“癒やし系”だ。
泡立ち
泡は細かく、立ち上がりは中程度。
保持性はなかなか良く、飲み進めても軽くグラスに残る。
派手さはないが、全体をやわらかく包み込む泡。
炭酸の立ち上がりも穏やかで、冬向けの落ち着いた印象。
ビールとしての完成度は高いが、“プレミアム感”を売りにしている割には、もう少し華やかさが欲しい。
とはいえ、全体を通してバランス重視。
きめ細やかな泡が、飲み口の滑らかさをきっちり支えている。
香り
控えめな中にほんのり漂う、香ばしさと柑橘の甘いアロマ。
ネーミングに“オレンジ”とあるが、果汁感はなく、あくまでホップと麦芽から来る自然な香り。
派手さはなく、ふんわり包み込むような柔らかさが印象的だ。
アロマは強くないが、じんわり癒やされる系。
少し地味に感じるかもしれないが、決して悪くはない。
冬の静かな夜に寄り添うタイプの香りといえる。
優等生すぎて印象に残りにくいのが唯一の惜しさ。
味


口に含むと、まず広がるのはやわらかな甘みとまろやかなコク。
糖類使用の発泡酒特有の甘味がふんわりと広がり、苦味や酸味は控えめ。
確かに飲みやすいが、リッチな印象はやや薄い。
金麦ぬくもりの窓灯りに比べると、コクが浅く、やや“あっさり冬味”になった感がある。
ただ、副原料のクセがないのは好印象。
全体的にまとまりがよく、飲みやすさ重視の設計。
強い個性ではなく、“安心して飲める”タイプの冬ビールだ。
後味・余韻
後味はまろやかで、苦味はほとんど残らない。
キレというよりも“ぬくもり”で締めるタイプ。
飲み終わりに感じる穏やかさは確かに「冬らしさ」を表現している。
ただ、濃色麦芽を謳うわりに深みは物足りない。
もう一歩コクが欲しいところ。
とはいえ、アルコール6%という飲み応えはしっかりあり、満足感は十分。
こたつでゆっくり飲むにはちょうどいい。
冬の夜を穏やかに終えるには、悪くない相棒だ。
金麦 オレンジ灯る帰り道の口コミ・評判
口コミでは「香りが上品」「優しい味わい」「飲みやすくなった」と高評価。派手さはないが、リラックス系の冬ビールとして定着しつつある。

甘くて優しい味、疲れた夜にぴったり

6%だけど重く感じない

香りがもう少し強ければ完璧だった
後日追記予定

色は美しく、泡は秀逸、香りはリッチ。味は控えめにまとまり、後味はまろやか。
全体的に毒を吐くほどの欠点はなく、むしろ“リニューアルで個性が薄まった”のが唯一の難点。だが、それも万人に愛される方向への進化と考えれば納得です。
それにしても、口コミで書かれていたビールのジェネリックって表現、個人的にツボ。
金麦 オレンジ灯る帰り道がおすすめの人やシーン

まとめ:優しすぎる冬の一杯、それがこのビールの正解

「サントリー 金麦 オレンジ灯る帰り道」は、派手さではなく“やさしさ”で勝負する冬限定発泡酒。
確かにコクや香りの強さでは物足りないが、温かみと飲みやすさのバランスは絶妙。
アルコール6%で程よく酔えるちょうどいい一杯。
冬の夜、帰宅してコタツで一息――
そのシーンを描いたような優しいビール。
毒舌を差し引いても、「これはこれでアリ」だと素直に言いたい。




