クラフトビールは高い、難しい、意識が高そう。
そんな印象を真正面から壊しに来るのが、この西成ライオットエールです。
350mlで294円という価格設定だけを見ると、正直「中身はそれなりなのでは」と疑ってしまいます。
しかし実際に飲んでみると、安さだけを武器にしたビールではないことがすぐに分かります。
味わいにはしっかりとした個性があり、背景にある思想も感じられる一杯。
これは特別な日に飲むクラフトではなく、日常に置いておきたいビールです。

えらい、文体がマイルドになってるじゃないか。
別人だと思ったぞ。

うむ。
素人は素人なりに謙虚に紹介しなくてはならんなと、これまでの記事の書き方を反省しました。
西成ライオットエールの商品情報
| 画像 | ![]() | |
| 商品名 | 西成ライオットエール | |
| 発売日 | 2025年4月29日(火) リニューアル発売 | |
| 品目 | ビール | |
| 原材料 | 麦芽(イギリス製造)、ホップ/炭酸ガス | |
| 内容量 | 350ml | |
| アルコール度数 | 5.0% | |
| 純アルコール量(350mlあたり) | 14g | |
| 成分 100mlあたり | エネルギー | – |
| たんぱく質 | – | |
| 脂質 | – | |
| 炭水化物 | – | |
| 糖質 | – | |
| 食物繊維 | – | |
| 食塩相当量 | – | |
| プリン体 | – | |
| 缶の形状 | 缶にシュリンクフィルム | |
| 購入できるお店 | – | |
| 値段・価格 | 350ml 294円(税込) | |
西成ライオットエールのスタイルはアメリカンペールエール(American Pale Ale)。
ホップはセンテニアルとチヌークを使用しています。
この2つのホップはアメリカホップの王道とされています。
①センテニアル(Centennial)
通称:スーパーカスケード
- グレープフルーツ、オレンジのような柑橘香
- フローラルで明るい香り
- 苦味はクリーンで角が少ない
②チヌーク(Chinook)
- 松脂(パイン)、樹脂感
- ほのかにスパイシー
- 苦味が強く、骨太
製造会社
株式会社シクロ は、大阪市西成区を拠点に多様な社会貢献型事業を展開する会社です。
介護・福祉から地域支援、飲食・酒造まで幅広く、単なる営利目的ではなく「人の悩みや暮らしをサポートする」ことを軸に活動しています。
- 社名:株式会社シクロ
- 所在地:大阪府大阪市西成区鶴見橋1-6-32(本社)
- 設立:2008年6月24日
- 代表者:山﨑 昌宣(代表取締役)
Derailleur Brew Worksは株式会社シクロが立ち上げた醸造所です。
すべては、ここから始まった。
1990年、大阪、ニシナリ。backpacker from portland,the US.16歳のエミリー・スコット。
ニシナリでは暴動-Riot-の夜が続き、彼女もまた傍観者だった。彼女は始める。散乱した火炎瓶を一人で拾い集め、花を一輪刺し、路に並べていく。毎日、毎日と。
ヤマトとオオサキ。偽名だけどねと笑う兄弟。この街で酒を醸していた二人の青年が彼女と出会う。
俺たち、酒を作ってるんだ。みんながその酒を酌み交わしながら、仲良く話し合えるそんな酒を。憎しみ合うんじゃなくて、戦いあうんじゃなくて、ただ向かい合って笑い合えるそんな酒を。エミリーの故郷の酒、ビールなんだろ、教えてくれないか?
一緒に作らないか、そんな酒を。
三人が始めたのは、笑い会える酒、彼女の故郷のビールを作り、振る舞い続けることだった。
すべては、ここから始まった。西成(ニシナリ)ライオットエール。
西成ライオットエールの実飲レビュー
このビールは、見た目やネーミングから強烈な個性を想像しますが、実際に向き合うと意外と落ち着いています。
グラスに注ぎ、香りを確かめ、ひと口飲む。その一連の流れの中で、「あ、ちゃんと計算されているな」と感じさせてくれる構成です。
奇をてらったクラフトではなく、日常で繰り返し飲むことを前提に作られている印象。
尖りすぎず、しかし凡庸でもない。その絶妙なラインを攻めています。







色・見た目
グラスに注ぐと、赤みがかった黄金色が広がります。
完全なアンバーではありませんが、かなり近い色味です。
軽く濁りがあり、指先はかすかに見える程度。
一般的なラガーの透明感とは明らかに違い、「普通のビールではない」と視覚的に伝わってきます。
ただし、重厚すぎる印象はなく、あくまで落ち着いた色合い。
主張はあるが、押し付けがましくない。そんな第一印象です。
泡立ち
泡はきめ細かさこそありますが、立ち上がりは控えめです。
勢いよく盛り上がるタイプではありません。
保持性は中程度で、時間とともに静かに落ち着いていきます。
正直、泡を楽しむビールではないと感じました。
ただ、その分、中身で勝負している印象も強く、無理に演出しない潔さがあります。
もこもこの泡を期待すると肩透かしですが、方向性としては納得できます。
香り
開栓した瞬間に、モルトの香りがしっかり立ち上がります。
価格帯を考えると、ここは素直に驚きました。
さらに奥の方に、微かですが松脂のようなニュアンスを感じます。
アンバーエールに近い印象はありますが、甘さよりもスパイシーさが前に出ているのが特徴です。
香り自体は強すぎず、しかし確実に記憶に残るタイプ。
初めて嗅ぐ人は、少し戸惑うかもしれません。
味


口に含むと、まず酸味がグッと前に出ます。
苦味は控えめで、ファーストインパクトはありますが、意外とスッと引いていきます。
飲み進めると炭酸ガスの余韻がわずかに残り、これが全体を軽やかにまとめています。
不思議な味わいですが、嫌な引っかかりはありません。
キレもあり、気づくとゴクゴク飲めてしまう設計。
個性はありますが、飲みづらさは感じません。
後味・余韻
苦味はほとんど残らず、いわゆる「コク」の部分が余韻を作ります。
爽快感もありながら、しっかりと飲み応えも感じられます。
軽いだけのビールではなく、かといって重すぎもしない。そのバランスが秀逸です。
飲み終えた後に残るのは、不思議と前向きな満足感。
価格を考えると、かなり健闘しているどころか、正直やりすぎなレベルです。
西成ライオットエールの口コミ・評判
全体的に「価格以上」「意外と飲みやすい」という声が多い印象です。

この値段でこの個性はすごい

クセはあるが、慣れると手が伸びる

日常用クラフトとして優秀

松脂のニュアンスが面白く感じられ、価格・味・思想のバランスが取れた、非常に誠実なビールだと感じました。個人的にはゴクゴク飲めるタイプで家に常備しておきたい高品質な一本だと思いますね。
西成ライオットエールがおすすめの人やシーン

まとめ:流行に迎合しないからこそ、毎年飲みたくなる

西成ライオットエールは、万人受けするビールではありません。
正直、好みは分かれます。
ただ、この価格帯で、これだけ明確な個性と背景を感じさせるビールはかなり貴重です。
完璧ではない。
洗練されすぎてもいない。
でも、飲んだ後にちゃんと印象が残る。
だからこそ、冷蔵庫に常備しておきたくなる。
日常に寄り添うクラフトとして、かなり面白い存在です。


