「お茶とビール?いやいや、それ本気で言ってる?」──
最初はそう思ったあなたにこそ飲んでほしい。
抹茶ビールと聞けば奇抜なネタ系を想像しがちだが、「金しゃち抹茶ドラフト」は一味違う。
老舗の抹茶とクラフトビールが真剣勝負で融合したこの1本、あなたの固定観念を優しく破壊してくれるかもしれない。

使われている抹茶は有名みたいだな。

うむ。
棚式覆下栽培、石臼挽きなど伝統的な製法にこだわった西尾の抹茶の中で、120年の伝統を持つ「あいや(株)」製造の高級抹茶を100%を使用しているみたいよ。
金しゃち抹茶ドラフトの商品情報
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商品名 | 金シャチ抹茶ドラフト | |
品目 | ビール | |
原材料 | 麦芽(ドイツ製造)、ホップ、糖類、抹茶 | |
内容量 | 330ml | |
アルコール度数 | 6.0% | |
純アルコール量(350mlあたり) | – | |
成分 100mlあたり | エネルギー | – |
たんぱく質 | – | |
脂質 | – | |
炭水化物 | – | |
糖質 | – | |
食物繊維 | – | |
食塩相当量 | – | |
プリン体 | – | |
瓶の形状 | 330ml | |
購入したお店 | – | |
値段 | – |


盛田金しゃちビール株式会社
盛田金しゃちビール株式会社は、愛知県犬山市に本社を構えるクラフトビールメーカー。元は江戸時代から続く酒造「盛田家」にルーツを持ち、日本の食文化に寄り添う地ビールの開発に力を入れている。独自性の強い「赤味噌ラガー」や「抹茶ドラフト」など、地域の特産と融合した個性派ビールで注目を集めている。
金しゃち抹茶ドラフトの実飲レビュー
ビールと抹茶をコラボさせる勇気、それに応えた本気の一杯。
「抹茶×ビール」。その字面だけで眉をひそめる人も多いかもしれないが、飲んでみればすぐにわかる。
これは単なる奇をてらった話題性重視のビールではない。
香りも味も、抹茶とビールが真正面からぶつかり合い、妙な妥協のない1本。
抹茶の風味を“乗せた”のではなく、ラガーという土台に“練り込んだ”かのような設計思想。
茶葉にリスペクトがあるからこそ成立した味わいに、少し感動すら覚える。
(株)あいやは1888年創業の業界トップクラスの抹茶メーカー。早くから食品分野に進出し、大量即納体制を展開。
品質管理・分析体制を確立し、AIBフードセーフティー監査においては、2013年で7年連続Superiorを達成し、2014年にはFSSC22000認証を取得。
また有機JAS認証をはじめとして、海外の有機認証も取得。ロサンゼルス、ハンブルク、中国上海、タイバンコクにも海外法人を置き、日本国内のみならず世界各地においても抹茶・緑茶を積極的に販売中。
※(株)あいやブランドサイトより抜粋



色・見た目
グラスに注いだ瞬間、抹茶ラテとも言いたくなるような“和”の色が広がる。
濁りを帯びたグリーンはまさしくお茶のそれで、ビールとして見ればかなり異端。
しかし、その潔さこそがこのビールの矜持だろう。
色合いは薄い麦茶に近く、透明感はゼロ。
指先すら見えない完全な濁りは、抹茶がただのフレーバーでなく主役であることを雄弁に物語る。
見るだけで話題性十分だが、単なる話題作りではなく、本気で“美味しさ”のための色設計を感じる。
泡立ち
泡の立ち上がりはやや弱めで、注いでからすぐに収まってしまう。
クラフトビールとしては物足りなさを感じる。
が、主役はあくまで抹茶の風味であり、泡の存在は控えめでちょうどいいという判断かもしれない。
泡のキメは非常に細かく、舌触りは優しい。
ただし保持性は低く、時間が経つとほとんど残らないため、見た目の華やかさを求めるなら期待しすぎないほうがいい。
だが、これは“お茶ビール”というジャンルの性質上、致し方ない弱点でもある。
香り
一嗅ぎした瞬間から、濃厚な抹茶の香りが鼻を突く。
正直、目をつむって香りだけを嗅げば、ほうじ茶や抹茶ラテと間違えてもおかしくないほど“ビールらしさ”が希薄。
だがそれがこのビールの個性であり、むしろ好感を持てる部分でもある。
奥からほんのりと麦芽の香ばしさも感じられるが、完全に抹茶が支配している印象だ。
雑味はなく、香りの層は意外とシンプル。
上質な茶葉を惜しみなく使ったことが、香りの純度から伝わってくる。
味


口に含んだ瞬間、まず舌を刺激するのはモルト由来の軽い苦みと酸味。
その直後、まるで抹茶スイーツを食べた後のように、ふわりとした抹茶の風味が広がってくる。
お茶らしさが主張しすぎるわけではなく、ビールの苦みと絶妙に折り合いをつけている印象。
低温添加による抹茶の繊細な風味は、まるで茶道の一服のような余裕すら感じさせる。
抹茶粉末が舌の奥に残るようなテクスチャーもあり、味わいの奥行きは一筋縄ではいかない。
変化球だが、完成度は高い。
後味・余韻
抹茶の余韻がいつまでも残るかと思いきや、意外なほどにスッと切れていく。
ビールの喉ごしの良さが最後に回収されるため、くどさや重さは感じない。
後味にはほのかに苦みとお茶の清涼感が同居しており、口の中に心地よい残香が漂う。
クセは強いが、悪い意味での“ひっかかり”はない。
食中酒には向かないかもしれないが、インパクトを求める場面や“とっておきの1杯”にはうってつけ。
1本で満足感を得られる設計で、間違いなく記憶に残るビールだ。


金しゃち抹茶ドラフトの口コミ・評判
全体的に「変わり種と思いきや完成度が高い」と好意的な声が多く、一部では“好みが分かれる”という意見も見られる。
香りと見た目のインパクトに驚く人が多い印象。

抹茶感がしっかりあって、意外とビールとしてのバランスも良い。面白いし、また飲みたい。

緑色のビールって見た目がヤバいけど、味は本格的。変わりダネだけどちゃんと旨い。

一度は飲んでみる価値ある。お茶の香りが強いので、普通のビールを期待するとびっくりするかも。

色は濁った抹茶のように濃く、泡は繊細だが立ち上がりは弱い。
香りは抹茶一辺倒で、味はモルトの苦みに抹茶が追いかける独特の設計。
後味はさっぱりと抜けがよく、クセはあるが決して嫌味ではない。
変化球ながら丁寧に作られた1本。一度お試しあれ。
金しゃち抹茶ドラフトがおすすめの人やシーン

まとめ:和の苦みが効いた、記憶に残る一本

「金しゃち抹茶ドラフト」は、単なるネタ系ビールではなく、抹茶とラガーの真剣勝負が味わえる1本です。
お茶の香りと苦味を活かしながら、後味は意外と軽快。
和のテイストが好きな人にとっては、新しいビール体験として楽しめるはず。
強い個性があるため日常使いには向きませんが、特別な1杯として冷蔵庫に忍ばせておきたくなるビールです。

