2025年11月18日(火)発売のプレモルの新作をフラゲして早速レビュー。
プレモルの限定シリーズは、毎回テーマが明確だ。
今回は「優美な余韻」。聞いただけで高貴な響きだが、個人的には「プレモルにしては随分控えめな名前だな」と思ってしまう。
白ブドウ香るハラタウブランホップを使用し、華やかさではなく“余韻”で勝負するというこの一杯。
正直、派手な香りや濃厚な甘美さを期待していた人には肩透かしかもしれない。
だが、この静かな美しさをどう評価するか――
ここがこのビールの真骨頂だ。

幻想的なパッケージが印象的だな。

個人的にはパッケージのイメージは好き。
でもそれが味に反映されているのか、しっかりチェックしていきます。
ザ・プレミアム・モルツ 優美な余韻の商品情報
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| 画像 | ![]() | |
| 商品名 | ザ・プレミアム・モルツ優美な余韻 | |
| 発売日 | 2025年11月18日(火) | |
| 品目 | 生ビール(非熱処理) | |
| 原材料 | 麦芽(外国製造)、ホップ | |
| 内容量 | 350ml | |
| アルコール度数 | 5.5% | |
| 純アルコール量(350mlあたり) | 15.4g | |
| 成分 100mlあたり | エネルギー | 46kcal |
| たんぱく質 | 0.4~0.7g | |
| 脂質 | 0g | |
| 炭水化物 | 3.3g | |
| 糖質 | 3.2g | |
| 食物繊維 | 0~0.2g | |
| 食塩相当量 | 0~0.02g | |
| プリン体 | – | |
| 缶の形状 | 少々マット | |
| 購入したお店 | 兵庫県内のやまや | |
| 値段 | 350ml 239円(税込) | |
優美な余韻はハラタウブランホップホップを使用している。
詳細を記す。
ハラタウ・ブラン(Hallertau Blanc)
原産国:ドイツ(ハラタウ地方)
分類:モダンアロマホップ(2012年開発)
特徴:
- 新世代の“白ワイン香ホップ”。
- グースベリー(すぐり)、白ブドウ、パッションフルーツ、ライチなど、ソーヴィニヨン・ブランを思わせる香りが特徴。
- 苦味は控えめで、香り重視の仕上がり。
- ワインのような上品な果実香と酸味感を与えるため、ホワイトIPAやフルーティなエール系に使われることが多い。
- アメリカのネルソンソーヴィンに近い香り構成。
まとめ:
→ 「白ワインのような芳香」「フルーティで軽やか」。
→ 現代的で華やかな印象を与えるホップ。
ザ・プレミアム・モルツ 優美な余韻の実飲レビュー
白ブドウのような香りを目指したプレモル最新作。
派手な主張ではなく“静かな高級感”をコンセプトにしている。
早速、その「優美さ」の中身を確かめてみよう。







色・見た目
注いだ瞬間、驚くほどの透明感。黄金色というより、やや淡いクリスタルゴールドといった印象。
指先までくっきり見えるほどのクリアさ。
「甘美なコク」のような濃厚な琥珀色を想像していた人にはやや拍子抜けかもしれない。
でもこの透き通った色は狙い通りなのだろう。派手さではなく、“繊細さで魅せる”タイプのビールだ。
泡立ち
泡はきめ細かいが、立ち上がりは控えめ。
保持性も中程度で、時間が経つとゆっくり消えていく。
もこもこと盛り上がるタイプではなく、繊細なシルクのような泡。
上品だが、勢いは感じられない。
その分、香りを邪魔しない設計で、飲み始めからアロマがスッと届く。
ビジュアル的にはやや大人しめだが、スタイルとしては正解。
華やかさではなく“落ち着き”を体現している。
香り
フルーティーで上品。確かに白ブドウを思わせるような香りがする。
ただし、強烈なアロマではなく、ふんわり漂う程度。
ハラタウブランホップの特性を生かしながらも、香りが前に出すぎないようにコントロールされている。
香り立ちは穏やかで、ワインのような余韻を引く。
派手さを求めるIPA愛好家には物足りないかもしれないが、香りの質は非常に良い。
静かに香る上品さ、まさに“優美”の名にふさわしい。
味


口に含むと、軽やかな酸味と丸みのあるコクが広がる。
麦芽の甘みは控えめで、プレモルらしい芳醇さよりも“気品ある軽やかさ”を重視した印象。
まるで白ワインとビールの中間を狙ったような味わいだ。
酸味とコクのバランスは繊細で、食中でも邪魔にならない。
唯一、毒を吐くなら「華やかさの割に印象が薄い」。
上品にまとまりすぎて“記憶に残る一撃”がない。
ただ、プレモルがここまで抑えた設計をしてきたこと自体が面白い。
後味・余韻
このビールのテーマ、“余韻”が最も感じられるのはここ。
飲み終えた後、喉の奥に白ブドウのようなフルーティーな香りがふわりと残る。
そのあとで麦のコクが静かに顔を出し、穏やかに消えていく。
余韻は確かに長く、やさしい。
だが、もう一歩の“深み”を求めたくなる。
セブンズエールのような多層感までは届かない。
それでも、夜の静かな時間に一人で飲むなら、この静かな余韻が心地よいのも事実だ。


ザ・プレミアム・モルツ 優美な余韻の口コミ・評判(後日追記予定)
SNSでは「香りが上品」「軽やかで飲みやすい」「派手さはないが癒やされる」と好評。
派手な限定プレモルを好む層とは違う評価軸で人気を集めている。

白ワインっぽい香りでびっくりした

余韻が長くてまったりとした時間を過ごせる

プレモルの新しい一面を見た気がする

色は繊細、泡は上品、香りは控えめ、味は軽やか、余韻は長い。
全体を通して“穏やかな完成度”。
毒を吐けば「地味」。だが、その地味さこそ狙っての上品さだとすれば、この完成度は見事です。
冬の夜に派手な味はいらない。しっとりとした香りと余韻で締めくくる――
それがこのビールの美学。プレモルの新しい方向性を感じる一本です。


ザ・プレミアム・モルツ 優美な余韻がおすすめの人やシーン

まとめ:派手さを捨てた勇気が“優美”を生んだ

「サントリー ザ・プレミアム・モルツ 優美な余韻」は、香りも味も控えめながら、確かな存在感を残す上質な一杯。
派手な限定ビールに飽きた人にこそおすすめしたい。
静かな夜に、余韻だけで酔えるビール。
サントリーが“香りで魅せず、静けさで勝負した”稀有な挑戦だ。


