「腐草為螢(ふそうほたるとなる)」という風流すぎるテーマから生まれた、マスターズドリームの限定ビール。
#18の時点で相当仕上がっていたが、今回の#26は“ほたるの光”をイメージしているらしい。
ホタルって…味の表現として正気か?と疑いつつ、飲んでみるとまさかの衝撃。
華やかさと静けさが共存するような、不思議にまとまった一杯だった。

これで第三弾の発売前にレビューできたな。

うむ。これで追いついた。
第一弾:4月30日にLIMITED EDITION#18
第二弾:6月10日にLIMITED EDITION#26
第三弾:8月5日にLIMITED EDITION#37
発売が楽しみだ。
マスターズドリームリミテッドエディション#26の商品情報
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画像 | ![]() | |
商品名 | マスターズドリーム リミテッドエディション#26 | |
品目 | 生ビール | |
原材料 | 麦芽(外国製造、国内製造)、ホップ | |
内容量 | 350ml | |
アルコール度数 | 5.0% | |
純アルコール量(350mlあたり) | – | |
成分 100mlあたり | エネルギー | 48kcal |
たんぱく質 | 0.4~0.7g | |
脂質 | 0g | |
炭水化物 | 4.6g | |
糖質 | 4.5g | |
食物繊維 | 0~0.2g | |
食塩相当量 | 0~0.02g | |
プリン体 | – | |
缶の形状 | ツルツル | |
購入したお店 | – | |
値段 | – |

【第二十六候】 腐草為螢
“日本ならではの時季に抱く気持ち”と“マスターズドリームならではの夢の世界”を繋ぎ合わせたいという想いから、季節の移り変わりを示す【七十二候】に着目。
第二弾として、“草が蒸れホタルに生まれ変わり光を放ち始める”という意味がある【第二十六候 「腐草為螢(ふそうほたるとなる】を本製品ではモチーフにしている。
まるでホタルの光が草に反射するような、生命のハッとする輝きで、鮮烈な活力を与える限定品のマスターズドリームとなるように「#26」とネーミングしたそうだ。
本シリーズでは時季の移ろいを夢の世界として表現するために、日本らしい美しさを幻想的に描くアーティストとのコラボを実現。
#26では、 グラフィックアーティストの牧かほりさんが缶のパッケージグラフィック制作に協力している。
グラフィックアーティスト・牧かほり
東京在住。花や植物、架空の生物を描き、絵からプロダクト・映像・空間へ展開。アナログとデジタルの手法を行き来し、自身の創作活動に加え、フィリップモリス、デサント、アップルなど企業とのコラボレーションも手がける。L.A.、香港、台湾での展覧会、サンディエゴでは壁画制作を行うなど、グローバルに活動中。文化庁メディア芸術祭推薦作品受賞。日本大学芸術学部卒業。
マスターズドリームリミテッドエディション#26の実飲レビュー
限定品と聞けば期待が高まるが、この#26はただの希少性に頼ったビールではない。
ホタルの名を冠するだけあり、味わいにも“儚さと輝き”の演出が潜んでいる。
無濾過×ダイヤモンド麦芽という手間暇かけた一杯、果たして。







色・見た目
グラスに注いだ瞬間、目を引くのはほんのり濁りを帯びた落ち着いた黄金色。
クリアすぎず、かといって濁りすぎず、絶妙に“整えてきた”感が漂う。
指先が見える程度の透明度は、無濾過であることをほんのり感じさせる演出か。
色そのものは美しいが、正直そこまで意外性はない。
だが、この「ちょい濁り黄金糖」こそが、#26が狙う“草に灯るホタルの光”のイメージなのかもしれない。
・・・ってそこまでこだわるなら、デザインにもちょいとコンセプトもしくはコピーくらいは載せて欲しい気もする。
泡立ち
注いでまず驚くのは、泡のきめ細かさと持続力。
フォームは厚く、しっかりとグラスの上部にとどまり、時間が経っても崩れない粘り強さを見せる。
ビールを一口含んだあと、泡がグラスにしっかり膜を作るのも印象的。
派手さはないが、実直で、いかにも職人が“泡を設計”したような仕上がりだ。
飲み進めるごとに泡が味わいの輪郭をやわらかく包み込み、全体を落ち着かせている。
泡の質感の丁寧さは、この限定ビールの完成度を裏打ちする要素だ。
香り
まず感じるのは、爽やかなモルト香。
次いで、深みのある麦芽の甘み、そしてコク。
意外と複雑な構成で、香りのレイヤーがしっかりある。
鼻に近づけた瞬間から「これはマスターズドリームの親戚」とわかるが、通常より香りの押しが少し柔らかく、どことなく気品すら漂う。
ふわりと立ち上る華やかさの中に、どこか懐かしさのある穀物感も感じられる。
まさに“草むらのホタル”を嗅覚で表現したような、落ち着きと温かみのある香りだ。
味


一口目からわかる、ダイヤモンド麦芽の実力。
苦味は控えめで、代わりに多層的な甘みとコクが口中を支配する。
プレモルらしい方向性は残しつつも、華やかさと透明感を加えているのがポイント。
#18のときは「重厚な甘コク系」だったが、今回はそこに軽快さが加わり、フルーティな印象すらある。
リミテッドエディションらしく遊び心がありつつ、基本の設計はまじめ。
ガツン系を期待すると肩透かしだが、これはこれで完成度が高く、味の奥行きに驚く。
後味・余韻
飲み込んだあとに広がる余韻は、やや控えめながらしっかりと残る。
甘みの残像が舌にとどまり、そのすぐ後ろにほんのりとした苦味が寄り添う構造。
#18にあった濃密な後味とは異なり、#26は「軽やかなのに残る」系の余韻を演出している。
これは無濾過ゆえのテクスチャーか、素材の力か。
どちらにせよ飲み疲れしないバランス感覚には舌を巻く。
後味にホタルの残光を重ねたのだとしたら、ちょっと詩的すぎるが…意外と説得力はある。

マスターズドリームリミテッドエディション#26の口コミ・評判
全体的に「プレモルらしさを感じつつも、いつもと違う華やかさや深みを楽しめる」という声が多く見られた。
限定版らしい遊び心や、繊細なバランス感に魅力を感じた人も多いようだ。

プレモルの良さはそのままに、余韻や華やかさが加わった印象。季節感があって好き

見た目よりも軽くて飲みやすいけど、香りはリッチで気分が上がる。これは毎年出してほしい

18よりも後味が軽め。ホタルとか正直意味わかんないと思ったけど、意外と合ってた

やや濁った黄金色と密度ある泡、甘やかで多層的な香りとダイヤモンド麦芽の厚みある旨み、そして軽やかに消える余韻まで、どこを切っても「詩的に設計された」完成度の高い一本。#18よりもボディは比較的軽めでライトなビールユーザーにも飲みやすい設計だと思います。
マスターズドリームリミテッドエディション#26がおすすめの人やシーン

まとめ:ホタルの光のようなやさしい余韻

サントリー マスターズドリーム リミテッドエディション#26は、無濾過ならではの奥行きと、華やかでやわらかな飲み口が魅力の限定ビール。
色・香り・味すべてに一貫した繊細さがあり、飲み進めるほどに静かに魅了される。
正直、ホタルというテーマは難解すぎると思っていたが、飲み終えたあとに残るやさしい余韻が、まさにその「一瞬の光」を表現していたのかもしれない。
力強さよりも、静かな感動を味わいたい夜にこそぴったりの一本だ。
