最終更新:2025-10-26|チープさをいい意味で裏切る苦みトップレベルの味わい

【エチゴビール ダブルドラゴンレビュー】チープさをいい意味で裏切る苦みトップレベルの味わい

2025年10月17日(金)発売、エチゴビールが放つ「ダブルドラゴンIPA」。

名前からして只者ではない。FLYING IPAをベースに、サブローとモザイクという“クセ者ホップ”をドライホッピングした限定醸造。

まるで二匹の龍が空を舞うように、香りと苦味が暴れ回るという。
パッケージは昭和の駄菓子っぽさ満点だが、その中身は驚くほど本格的。
さて、どこまでIPAの頂を狙えるのか——その牙を確かめてみた。

お酒たち
お酒たち

確かにチープだ。エチゴビールには悪いが。
それも狙ってそうだな。

Hオカ
Hオカ

久しぶりにガツンとダメージを受けたビールだったよ。
苦みがここまで残るってビックリした。
飲み終えた後も口の中にしっかり苦みを残してくれるとは恐れ入りました。

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エチゴビール ダブルドラゴンIPAの商品情報

🔻CLICKで開きます!

使用されている2つのホップ

● サブロー(Sabro)

原産国:アメリカ(ヤキマチーフホップス)
特徴:トロピカル&ココナッツ系
香りの傾向:ココナッツ、シダー、ミント、クリーミーなトロピカルフルーツ(マンゴー・タンジェリン)など。
味わい:やや甘く、南国的で「ピニャコラーダ(ココナッツ+パイナップル)」を思わせる印象。
使われ方:シングルホップでも個性が強く出る。濃厚で甘やかなエール系(Hazy IPAやMilkshake IPAなど)に多用。
特徴まとめ
 → 甘くエキゾチックで“トロピカルデザート”系の香り。
 → 好き嫌いが分かれやすいが、印象に残るホップ。

● モザイク(Mosaic)

原産国:アメリカ(ヤキマヴァレー)
特徴:複雑でバランスの良い「香りの宝石箱」
香りの傾向:ブルーベリー、パッションフルーツ、松脂、土っぽさ、柑橘(グレープフルーツ)などが多層的に感じられる。
味わい:苦味と香りのバランスが良く、IPA〜ペールエールまで幅広く使われる万能ホップ。
使われ方:シングルでもブレンドでも存在感を発揮。シトラ、シムコーなどとの相性も抜群。
特徴まとめ
 → 複雑・多彩で“果実と松のハーモニー”系の香り。
 → 「モザイク」の名の通り、香りの層が豊か。

🔻🔻

ダブルドラゴンはこの2つのホップをドライホッピングしている。
ちなみにドライホッピングとは発酵がある程度進んだ「後半段階(発酵中〜熟成中)」にホップを追加すること。
つまり、煮沸中ではなく、「熱を加えない状態でホップを入れる」のがポイント。

通常のホップ投入(苦味付け)は煮沸段階で行われますが、このとき高温によって香り成分の多くが飛んでしまう。
一方でドライホッピングは低温で行うため、ホップ由来のアロマ(香り)をそのままビールに移すことができる。

エチゴビール ダブルドラゴンIPAの実飲レビュー

二匹の龍が舞うというコンセプト通り、最初の一口からホップが暴れまわるIPA。
香り・苦味・余韻、どこを取っても“真っ向勝負”のビールだ。

色・見た目

グラスに注いだ瞬間から濁りがある。
いわゆるヘイジーではないが、しっかりとした濁りを持つ深いビール色。
アンバーよりやや明るめだが、透明感は少なく、指先は見えない。

ジューシーさを感じさせる視覚的インパクトがあり、「濃いの来たな」と思わせる。
FLYING IPAよりも粘度を感じる液質で、まるで液体そのものがホップの精霊を閉じ込めているような印象。
色だけで“苦いぞ”と予感できる。

泡立ち

泡のきめは中程度。立ち上がりも控えめで、グラスの上にふんわりと乗る印象。
もこもこと盛り上がるタイプではなく、あくまで“香りを逃さないための蓋”のような存在。

保持性は悪くなく、IPAとしては十分。炭酸の強さもほどよく、喉ごしというより“舌に絡む”タイプ。
IPAの泡は長く残らないことが多いが、このダブルドラゴンは意外としぶとく生き残る。
見た目より安定感がある。

香り

ホップ好きならこの香りだけでテンションが上がる。
サブロー特有のココナッツ&トロピカル感、モザイクのシトラス&松脂系のアロマが重なり、まさに“暴れる香り”。
まるで森林浴の中でフルーツを絞ったような、複雑で心地よいアロマが広がる。
麦芽の香ばしさは控えめで、ホップが主役。
香りを嗅ぐだけで苦味が想像できるタイプ。これがエチゴの本気の香り設計だ。

一口飲んだ瞬間、舌にガツンとくる苦味。
IPAらしさ全開の直球ストレート。酸味が少しあり、後からフルーティーさが追いかけてくる。

モザイクのフルーツ感とサブローの樹脂的な苦味が絶妙に混ざり合い、舌の上で暴れるような感覚。
苦味の中にほのかな甘みもあり、単調ではない。
エチゴらしい「しっかりした苦味の芯」が全体を引き締めている。
まさに“ダブルドラゴン”の名にふさわしいパワー。

後味・余韻

苦味が長く残る。飲み終えた後も口の中でホップが暴れているような持続性。
普通なら重たく感じるところだが、ジューシーな甘みがわずかに残るため、飲み疲れしにくい。

この“抜けない苦味”がクセになる。キレはやや弱く、IPAとしては飲みやすい部類ではないが、その“しつこさ”こそが個性。苦味を消すために、もう一口飲みたくなる中毒性。正直、これは病みつきになる。

メジャーなメーカーでこのビールを出しても売れないだろうな〜
でもチャレンジして欲しい。ここまで振り切れはしないだろうけど・・・

おすすめ度
一度飲むべし
リピ確定

エチゴビール ダブルドラゴンIPAの口コミ・評判

苦味の強さと香りのインパクトに圧倒される声が多く、好みが分かれる一本。IPAファンからは絶賛の嵐。

ホップが暴れてる!香りが爆発してる!

苦いけど旨い。このバランスがクセになる

デザインはレトロだけど味は最先端。IPA好きにはたまらない

Hオカ
Hオカ

色は濁りあり、香りは爆発、味は直球苦味。IPAとして王道を極めつつ、ホップの個性が見事に融合している。苦味・香り・余韻すべてに“暴れ龍”の存在感。飲み手を選ぶが、好きな人には刺さる一本。ここまで謳い文句と実際の味がしっかりマッチしているのは珍しいと思います。見つけた際は、ぜひトライしてみるべし。

エチゴビール ダブルドラゴンIPAがおすすめの人やシーン

  • 強烈なホップ香と苦味を求めるIPA愛好家
  • トロピカル×松脂系のアロマが好きな人
  • 一杯目からパンチを求めるクラフトビール派
  • 苦味でリセットしたい夜や、肉料理とのペアリングに

まとめ:ホップが暴れ、苦味が舞う。まさに“龍の宴”

「ダブルドラゴンIPA」は、ホップの暴力的な香りと苦味をこれでもかと詰め込んだ本格IPA。
サブローとモザイクの組み合わせが生み出すトロピカルかつ松脂系のハーモニーは唯一無二。
見た目こそレトロだが、中身は現代的なクラフトの粋。
苦味を愛する人にはたまらない。
まさに名前の通り、“二匹の龍が暴れ回る”IPAだ。

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