「これがすべての始まりだった」と言われれば、飲まないわけにはいかない。
パッケージはシンプルでも、注げば香りが爆発。
柑橘系の香りと鋭利な苦味が絡み合うIPA。
さて、このIPA、どこまで本気なのか飲み込んでみよう。

パッケージのデザインは、お前好みじゃないのか。

うむ。
めちゃ好きだ。このフォントといい、色合いといい。
ええ感じのデザインだ。
BREWDOG PUNK IPAの商品情報
商品名 | ![]() | |
BREWDOG PUNK IPA | ||
原材料 | ||
アルコール度数 | 5.5% | |
純アルコール量 (350mlあたり) | – | |
成分 100mlあたり | エネルギー | – |
たんぱく質 | – | |
脂質 | – | |
炭水化物 | – | |
-糖質 | – | |
-食物繊維 | – | |
食塩相当量 | – | |
プリン体 | – | |
缶の形状 | ツルツル | |
購入したお店 | 兵庫県内のファミリーマート | |
購入した値段 | 293円(税込)※セール品 |
BREWDOG(ブリュードッグ)は2007年、スコットランドのフレイザーバラで誕生したクラフトビールメーカー。
「大手ビールに革命を」を掲げ、挑戦的な商品展開と独自のマーケティングで世界的な人気を誇る。
PUNK IPAは創業の原点であり、現在でもブランドの象徴的存在。
日本ではブルワリー直輸入による展開もされており、品質の高さと鮮度へのこだわりが評価されている。
BREWDOG PUNK IPAの実飲レビュー
注いだ瞬間から、「あ、これは一撃来るな」と悟らせる香りが立ち昇る。
見た目は王道、でも香りと味のインパクトはパンクそのもの。
IPAらしい苦味とトロピカルな香りが交錯するこのビール。
軽い色に騙されると、口の中が制圧される。







色・見た目
BREWDOG PUNK IPAの色味は、想像以上に素直。
濃い目の黄金色で、日本の定番ラガーに近い印象を受ける。
ただし、微細な濁りがあり、注ぎ方によってはほのかに曇ることもある。
派手なビジュアルではないが、グラスに注いだ瞬間に安心感と期待感を与える色合いだ。
まるで「見た目は大人しくしてますけど、中身は暴れますよ」と静かに語りかけてくるような、不穏さすらある黄金色。
IPAらしさは、ここではあえて隠しているのかもしれない。
泡立ち
泡は比較的細かく、注いだ瞬間にはふわりと軽やかに立ち上がる。
だがその持続力はそれほど長くなく、1~2分でかなり消えていく。
もこもこと盛り上がるタイプではなく、むしろ控えめな印象だ。
IPAの主役はあくまでホップ香と苦味であり、泡には過剰な演出を求めていないのだろう。
潔く消えていく泡に「余計なもんはいらん」と言われているような気がした。
液体本体が主張強めだから、泡はあえて控えめ。
そんな引き算が効いた設計である。
香り
この香りは、まさに“柑橘の弾丸”。
グレープフルーツ、パイナップル、ライチのようなフルーティーさが一斉に飛び出してくる。
とにかく華やかで、甘やかさすら感じるトロピカルな香りが鼻の奥に突き刺さる。
キャラメルのような甘香ばしさも背後に控えていて、単調ではない厚みを感じる。
日本の大手ビールとは完全に別次元のアロマ攻撃。
IPA好きならこの香りだけでご飯いけるレベル。
香りを嗅いだ瞬間に「こりゃ飲み干すしかねぇな」と腹を括ることになる。
味


一口目から、「これこれ、この苦味よ」と唸る。
グレフル系の柑橘由来の酸味がまず広がり、そこから強烈なホップの苦味がガツンとくる。
だが、ただ苦いだけじゃない。その奥に微かに甘さが潜んでいて、全体をバランスよくまとめている。
味の展開が多層的で、飲み進めるごとに“旨いIPA”としての実力を見せてくる。
口に残るのは苦味よりも「もう一口いきたい」という衝動。
これはIPA初心者には厳しいが、好きな人にはたまらない味設計だ。
後味・余韻
後味は苦味がしっかりと残るタイプ。
だが、不快に居座る感じではなく、爽快な刺激として舌の奥に残る。
スパイシーさすら感じる喉越しで、アルコール度数5.5%のわりに飲みごたえはガツンとある。
ただし、不思議とクドさはなく、次の一口を自然と誘うような後引き感がある。
IPAの中では比較的キレも感じられ、「苦味のあとに清涼感がある」という絶妙な設計。
これがBREWDOG流の余韻なのだと、納得せざるを得ない仕上がりだ。


BREWDOG PUNK IPAの口コミ・評判
口コミでは「香りと苦味がクセになる」と高評価が多く、リピーターも多い。
一方で、IPA特有の苦味に戸惑う声も少なからず見られる。

トロピカルな香りと苦味のバランスが最高。これが冷蔵庫にないと不安になるレベル

苦味が強すぎると思ったけど、飲み慣れたらこれ以外じゃ物足りなくなる

IPA初心者にはちょっとハードルが高いけど、パンチあるビールを求めてるなら正解

見た目はシャレオツ感たっぷりの穏やかそうな雰囲気ですが、泡の潔さとトロピカルで重厚な香り、酸味と苦味が織りなす攻撃的な味、爽快な余韻まで一貫してIPAらしさ全開のビールです。パンチのあるビールを求めている方にぜひ!
BREWDOG PUNK IPAがおすすめの人やシーン

まとめ:香りと苦味でぶん殴ってくるIPA

このビール、甘党ビールマニアにとってはまさに“ご褒美”レベルの一杯。
色はドロッと濁り、香りは焦がしカラメル、味は上品でいて満足感のある濃厚な甘さ。
後味のスモーキー感とキレも計算されたように絶妙で、ただ重いだけじゃない構成力が光る。
軽やかなビールを求める人には真逆の存在だが、“飲むデザート”を探しているなら一度は体験すべき逸品。

