セゾンと聞くと、どうしても“玄人向け”“酸味とクセが強い”というイメージを持つ人は多い。
正直、Hオカもその一人。
だが、オラホビールの「NOUVELLE SAISON」は、その先入観をいい意味で裏切ってくる。
主張しすぎない酸味、穏やかな苦味、そして何より酵母由来のエレガントな香り。
ガツンと殴ってくるタイプではないが、静かに距離を詰めてくる。
これは飲み手を選ぶ“変態セゾン”ではなく、セゾンの入り口として設計された一杯だ。

苦味が少なく飲みやすかったようだな。

そうそう。
尖った感じはないけど非常に飲みやすいビールだった
オラホビール NOUVELLE SAISON(ヌーベルセゾン) の商品情報
| 画像 | ![]() | |
| 商品名 | NOUVELLE SAISON ヌーベル・セゾン | |
| 発売日 | – | |
| 品目 | ビール | |
| 原材料 | 麦芽(ドイツ製造・イギリス製造)、 ホップ | |
| 内容量 | 350ml | |
| アルコール度数 | 5.0% | |
| 純アルコール量(350mlあたり) | – | |
| 成分 100mlあたり | エネルギー | – |
| たんぱく質 | – | |
| 脂質 | – | |
| 炭水化物 | – | |
| 糖質 | – | |
| 食物繊維 | – | |
| 食塩相当量 | – | |
| プリン体 | – | |
| 缶の形状 | – | |
| 購入したお店 | – | |
| 値段 | – | |
一言で言うと、「農家生まれの、ドライでスパイシーなビール」。
見た目は軽そうなのに、飲むと情報量が多い——そこがセゾンの面白さ。
- 発祥:ベルギー(ワロン地方)
- 分類:エール(上面発酵)
- 別名:ファームハウスエール
もともとは、夏の農作業中に飲むために冬に仕込まれたビール。
保存性・飲みやすさ・喉の渇きを癒すことが重視されていた。
ちなみに、ヌーベル(Nouvelle)とはフランス語で「新しい」「新物」という意味。
英語の New / Nouveau と同じニュアンス。
👉 つまり
「その年に造ったばかり」「フレッシュさを楽しむ」
というコンセプトを示す言葉。
オラホビール NOUVELLE SAISON(ヌーベルセゾン)の実飲レビュー
このビールを語るうえで重要なのは、「どこまで攻めているか」ではなく「どこまで抑えているか」だ。
ホップで殴らない。
酸味で驚かせない。
苦味で締めすぎない。
代わりに前面に出てくるのは、酵母由来の上品で落ち着いたアロマと、舌に残る穏やかな余韻。
いわゆる“クラフトビールらしさ”を期待すると肩透かしを食らうが、料理と合わせることを前提にすると評価が一気に跳ね上がる。
静かな完成度が光るセゾンだ。







色・見た目
グラスに注ぐと、わずかに濁りを含んだ黄金色が現れる。
完全なクリアではないが、指先がしっかり見える程度の透明感があり、セゾンらしい軽やかさを視覚的に表現している。
光を受けるとキラキラと反射し、派手さはないが品のある佇まい。
濃色ビールのような重厚感は皆無で、「これから口にするのは軽やかな一杯ですよ」と無言で語りかけてくる。
この控えめな色調が、後の味わいともきれいにリンクしている。
泡立ち
泡は非常にきめ細かく、立ち上がりも良好。
グラスの縁に沿って均一な泡の層が形成され、時間が経っても簡単には消えない保持性を見せる。
泡の質そのものが丁寧で、雑な醸造のビールにありがちな粗さがない。
飲み進めるにつれて泡の表情がゆっくり変化していくのも楽しく、ビール単体でも十分に鑑賞できる。
派手さはないが、基礎がしっかりしていることを感じさせる泡だ。
香り
立ち上がる香りは、高貴でエレガント。
その一言に尽きる。
甘みを含んだ酵母由来のアロマがまったりと広がり、フルーティーさも感じられるが、決してトロピカル方向には振り切らない。
白ワインを思わせるニュアンスがあり、ホップはあくまで脇役。
主張が強すぎないため、嗅いでいて疲れないのが好印象だ。
香りで驚かせるタイプではないが、静かに気分を整えてくれる。
味


口に含むと、まず感じるのは穏やかな甘みと上質な香ばしさ。
酸味や苦味は確かに存在するが、どれも「かすか」と表現したくなるレベルで、前に出過ぎない。
重たいボディではなく、あくまで軽やか。
セゾン特有のクセを期待すると拍子抜けするが、その分ビールが苦手な人にも勧めやすい設計だ。
尖りはないが、雑味もない。ある意味、非常に日本的なセゾンと言える。
後味・余韻
飲み込んだ後には、ほのかな酸味と甘みが残り、じんわりとした余韻を楽しませてくれる。
キレで切り落とすタイプではなく、あくまで余韻を味わわせる設計。
飲みやすさは抜群で、気づけばグラスが空になっている。
正直に言えば、もう少し尖った苦味や香ばしさがあれば印象に残ったかもしれない。
ただ、その“物足りなさ”こそが、このビールの優しさであり、長所でもある。
オラホビール NOUVELLE SAISON(ヌーベルセゾン)の口コミ・評判
全体としては「上品で飲みやすい」「料理に合う」という評価が多い。

セゾン初心者でも飲みやすい

白ワイン感覚で食事と合わせられる

派手さはないが完成度が高い

上品な色合い、丁寧な泡、酵母主導のエレガントな香り、穏やかな甘みと酸味、じんわり続く余韻――派手さはないけど破綻のない設計で、セゾンというスタイルを非常に日本人向けに落とし込んだ完成度の高い一本だと思います。
オラホビール NOUVELLE SAISON(ヌーベルセゾン)がおすすめの人やシーン

まとめ:主張控えめ、日本人にフィットするセゾン

「尖っていない」という点だけ切り取ると、評価は割れるかもしれない。
だが、このビールは“主役にならないこと”を理解したうえで造られている。
料理と寄り添い、飲み手を疲れさせず、最後まで品よく付き合えるセゾン。
ガツンとした刺激を求める日には向かないが、静かに良いビールを飲みたい夜には、これ以上ない選択肢だ。
結果的に、かなり信頼できる一本である。


