クラフトビールと聞くと、トロピカルだ、ジューシーだ、香り爆発だと、とにかく派手な方向に走りがちだが、この「LUCKY HORSE」は真逆を行く。
見た目も香りも控えめ。主張は少なめ。
その代わり、飲み進めるほどにじわじわと存在感を出してくるタイプ。
黄桜らしく、日本酒蔵の延長線にある“旨味設計”がベースにあり、無理にクラフト感を誇示しない。
万人ウケを狙ったわけでも、尖りたいわけでもない。
これは「ビール好きが少しだけ冒険したい時」にちょうどいい、静かなペールエールだ。

LUCKY SHIBA同様、イラストがいいな。
このシリーズは非常にキャッチーだな。

イラストから想像できないほど、実直なビールといった印象でした。
苦味が特徴でおいしかった。
黄桜 LUCKY HORSE(ラッキーホース)の商品情報
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| 画像 | ![]() | |
| 商品名 | LUCKY HORSE | |
| 発売日 | 2025年11月11日(火) | |
| 品目 | ビール | |
| 原材料 | 麦芽、ホップ、米 | |
| 内容量 | 350ml | |
| アルコール度数 | 5% | |
| 純アルコール量(350mlあたり) | – | |
| 成分 100mlあたり | エネルギー | – |
| たんぱく質 | – | |
| 脂質 | – | |
| 炭水化物 | – | |
| 糖質 | – | |
| 食物繊維 | – | |
| 食塩相当量 | – | |
| プリン体 | – | |
| 缶の形状 | – | |
| 購入したお店 | 兵庫県内のやまや | |
| 値段 | 350ml -円 参考小売価格 | |
黄桜 LUCKY HORSE(ラッキーホース)の実飲レビュー
グラスに注いだ瞬間、まず感じるのは落ち着き。
色も泡も香りも、必要以上に騒がない。
最近のクラフトビールに慣れていると、正直「地味だな」と感じるかもしれない。
ただ、この静けさは欠点ではなく、設計思想だ。
LUCKY HORSEは、喉でガツンと飲ませるタイプではない。
舌でじっくり味わい、後半で評価が上がるタイプ。
飲み手に集中力を求める、少し大人なビールだ。







色・見た目
濃いめの黄金色で、薄いアンバーにも見える色合い。
極端に赤いわけではないが、一般的なラガーよりは確実に深みがある。
透明度はそこそこあり、重たすぎない印象。
見た目だけだと「軽そうなペールエール」に見えるが、実際はもう一段階コクがある。
この控えめな色味が、LUCKY HORSEの“派手じゃないけど芯はある”性格をそのまま表しているように感じる。
泡立ち
泡立ちは中程度で、きめ細かさもあり好印象。
爆発的に立ち上がるわけではないが、保持性はしっかりしており、時間が経っても泡の層がきれいに残る。
クラフトビールとしてはかなり整った泡立ちで、雑さはない。
香りを邪魔しない泡という点では優秀で、全体のバランスを考えた設計が感じられる。
派手さはないが、実直。
香り
香りはかなり控えめ。
フルーティさは感じるものの、鼻に飛び込んでくるほどではない。
白ワインのようなニュアンスは確かにあるが、主張は弱い。
ここは好みが分かれるポイントで、「香り命」の人には物足りないだろう。
一方で、食事と合わせることを考えると、この控えめさは武器になる。
香りで支配しないから、料理を邪魔しない。
味


一口目でフルーティさと軽い酸味を感じ、その後じわっと苦味が立ち上がる。
ペールエールとしてはしっかり苦い部類だが、荒さはなく、日本人好みの収まり方をする。
米を一部使用している影響か、ホップの苦味がシャープに出ており、変に甘くならないのが好印象。
派手なクラフト感はないが、その分、ビールとしての“安心感”がある。
毎回新しい刺激を求める人より、「ちゃんと苦いビールが飲みたい人」向け。
後味・余韻
後味には苦味が長く残る。
キレでスパッと終わるタイプではなく、余韻をしっかり引っ張る構成。
この苦味の残り方が実に日本的で、「昔ながらのビール好きが少しだけクラフトに寄り道した」ような感覚に近い。
クセは強くないが、印象は残る。
派手さはないのに、飲み終えたあとにちゃんと記憶に残る。
これは意外と貴重だ。
黄桜 LUCKY HORSE(ラッキーホース)の口コミ・評判
全体的な評価は「飲みやすいが苦味がしっかり」「派手じゃないのが逆に良い」という声が多い。

クラフトだけどクセが強すぎない

苦味が心地よく、食事と合わせやすい

毎日飲めるクラフトビール

LUCKY HORSEは、色・泡・香り・味・余韻すべてが控えめながらも破綻がなく、特に後半に伸びる苦味が印象的で、派手さを捨てて“日本人の舌に合うペールエール”を真面目に作った一本だと感じました。
黄桜 LUCKY HORSE(ラッキーホース)がおすすめの人やシーン

まとめ:ビール好きがちょっと冒険してもいいクラフト

LUCKY HORSEは、幸運を運ぶビールというより、「安心して手に取れるビール」だ。
クラフトビールらしい尖りは少ないが、その分、日常に溶け込む力がある。
苦味はしっかり、香りは控えめ。
派手さに疲れた人ほど、この静かな設計の良さがわかるはず。
2026年の午年、ド派手な幸運より、地に足のついた一本を選びたい人にちょうどいい。


