サントリーが打ち出す「ザ・プレミアム・モルツ 魅惑の香り」は、複数のアロマホップを組み合わせた限定ビール。
名前からしてハードルを上げすぎだろ、とツッコミたくなるが、果たして実力はどうか。
甘みと苦みの同居する余韻は、期待以上か、それとも肩透かしか。今回も容赦なく切り込んでいく。

魅惑の香りというからには、香りに特徴があるのか?

パッケージには複層的な香りが特徴と書いてあるからその点に注意してチェックしてみるよ。
ザ・プレミアム・モルツ 魅惑の香りの商品情報
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商品名 | ザ・プレミアム・モルツ魅惑の香り | |
品目 | 生ビール(非熱処理) | |
原材料 | 麦芽(外国製造、国内製造)、ホップ | |
内容量 | 350ml | |
アルコール度数 | 6.0% | |
純アルコール量(350mlあたり) | 16.8g | |
成分 100mlあたり | エネルギー | 48kcal |
たんぱく質 | 0.3~0.6g | |
脂質 | 0g | |
炭水化物 | 3.1g | |
糖質 | 3.0g | |
食物繊維 | 0~0.2g | |
食塩相当量 | 0~0.02g | |
プリン体 | – | |
缶の形状 | ツルツル | |
購入したお店 | 兵庫県内のファミリーマート | |
値段 | 350ml 279円(税込) 500ml 367円(税込) |


カリスタホップ (Callista Hops)
カリスタホップは、比較的新しいドイツのアロマホップ品種。
アロマ: パッションフルーツ、アプリコット、ベリー類、シトラスといったフルーティーな香りが特徴。
苦味: 苦味は穏やかで、主にアロマホップとして使用される。
用途: ペールエール、IPA、ヘイジーIPA、サワーエール、ウィートビールなど、フルーティーな香りを強調したい様々なスタイルのビールに適している。
特徴: 他のドイツ系ホップとは一線を画す、非常にトロピカルでモダンな香りが魅力。
サファイアホップ (Saphir Hops)
サファイアホップも、ドイツで開発されたアロマホップ品種です。
アロマ: スパイシー、フローラル、柑橘(特にタンジェリンのような香り)、そして微かに甘いハーブのような香りが特徴です。ノーブルホップ(伝統的な高品質アロマホップ)の特性を受け継いでいる。
苦味: 苦味は非常に穏やかで、クリーンな苦味をもたらす。
用途: ドイツのラガー(ピルスナー、ヘレスなど)、ウィートビール、ベルジャンスタイルエールなど、クリーンでエレガントなアロマが求められるビールによく合う。最近では、ペールエールやIPAにも使われることがある。
特徴: 伝統的なドイツのノーブルホップの良い特性を持ちながら、現代的なクリーンさも兼ね備えているため、幅広い用途で使われている。
ザ・プレミアム・モルツ 魅惑の香りの実飲レビュー
「ザ・プレミアム・モルツ 魅惑の香り」は、その名前だけで期待値を吊り上げる1本。
透明感ある黄金色の見た目に、泡立ちや香りはどう応えてくれるのか。
甘みと苦みの共演がどんな結末を迎えるのか、ビール好きとして毒を交えながらも正直にレビューしていく。







色・見た目
グラスに注ぐと、まばゆいほどの透明度を誇る黄金色。
ここまでクリアなビールは珍しい。
指先はもちろん、皮膚のシワまで透けて見えるほど。
見た目だけなら高級感満点で、香りや味への期待感を強制的に押し上げてくる。
ただ「透明すぎて中身薄いのでは?」と一瞬疑ってしまうのも正直なところ。
泡立ち
モコモコと立ち上がる泡はクリーミーで柔らかい。
保持性は高く、しっかり残る。
ただし、立ち上がりは中程度で、注いでからの迫力はやや物足りない。
飲み始めると泡が優しく包み込んでくれる感触が心地よいが、インパクトは薄い。
もう少し「おおっ」と思わせる力強さがあれば満点だった。
香り
ここは名前のとおり「魅惑」と言っていいレベル。
複層的でフルーティーなホップのアロマが鼻をくすぐり、甘やかで華やかな印象を与える。
ただ、しつこさはないが「もう少し切れ味が欲しい」と感じる人もいるだろう。
まったりとした甘みが続くため、飲み手によっては「香りで腹いっぱい」になる可能性あり。
味


口に含むとまず甘みがふわっと広がる。その後、意外にも苦みがしっかり顔を出す。
このギャップは悪くないが、甘みと苦みが綱引きしているようで落ち着かない。
キレを求める人には向かないが、ゆったり飲むには十分。
6%の度数もあり、軽快さよりは重厚さが勝ち、満足度も高い。
後味・余韻
最後まで甘みと苦みが混ざり合い、複層的な余韻が続く。
プレモルらしい水々しさよりも「ワイン的な余韻」と言ったほうが近い。
キレはないが、じっくり飲むほどに味の変化が楽しめる。
正直「スカッと爽快」を求める人には不向きだが、ビールをワイン感覚で楽しむなら悪くない。


ザ・プレミアム・モルツ 魅惑の香りの口コミ・評判
SNSやレビューでは「苦みは控えめで甘みが特徴的」という声が目立つ。

香りがとにかく華やかでリッチ、これは贅沢な時間用

甘みが強めで、飲みやすい

6%の飲み応えと香りの豪華さで、休日のご褒美にはピッタリ

複層的な香りと6%の飲み応えは確かな魅力で、結局「また飲んでみたい」と思わせる1本でした。500mlも同時に買ったのでもう一度トライしてみます。確かにブドウやバナナの味もする・・・かも。特にブドウはわかる、ちょっとワインを飲んでいるような感じでした。
ザ・プレミアム・モルツ 魅惑の香りがおすすめの人やシーン

まとめ:甘みと苦みが共演する香り重視ビール

ザ・プレミアム・モルツ 魅惑の香りは、その名に違わぬ香りの華やかさを誇る一方で、甘みと苦みの同居が飲み手を選ぶ。キレや爽快感を求める人には不向きだが、香りを楽しむビールとしては高レベル。
毒舌を交えつつも、結局「香りで満足できる贅沢な時間を演出してくれる」と評価したくなる一杯だった。

