最終更新:2025-11-8|【サッポロ イオントップバリュ プレミアム生ビール(2025年リニューアル版)レビュー】静かに進化した“庶民派プレミアム”

【サッポロ イオントップバリュ プレミアム生ビール(2025年リニューアル版)レビュー】静かに進化した“庶民派プレミアム”

2025年10月頃こっそりリニューアル発売。

派手な新商品が次々と登場する中で、トップバリュのPB(プライベートブランド)ビールがひっそりとリニューアルしていた。広告もCMもなく、気づく人だけが気づく静かな進化。

イオンの棚で見かけても「ん? 変わった?」とスルーされがちだが、実はこれ、サッポロが製造している“ガチ”のプレミアム系。

100円台後半で買えるこのコスパ、気になるしかない。
さて、2025年版は進化か、それとも“優等生すぎる凡庸”か、実際に飲んで確かめた。

お酒たち
お酒たち

広告費を使わないからPBなのかもしれんな。

Hオカ
Hオカ

経費を抑えて、リーズナブルな価格を実現する。
とはいうものの、少しは告知が欲しいな。
ビール大好きな人間としては。

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イオントップバリュプレミアム生ビール(2025年リニューアル版)の商品情報

🔻CLICKで開きます!

画像
商品名イオンPB プレミアム生ビール
(2025年リニューアル)
発売日2025年10月頃
品目生ビール
原材料麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、
ホップ
内容量350ml
アルコール度数5%
純アルコール量(350mlあたり)14.0g
成分
1缶350mlあたり
エネルギー137kcal
たんぱく質1.4g
脂質0g
炭水化物7.0~11.3g
糖質8.8g
食物繊維0~0.7g
食塩相当量0g
プリン体
缶の形状ツルツル
購入したお店兵庫県内のAEON FOOD STYLE
値段500ml 228円(税込)
350ml 173円(税込)

🔻ちなみに下記は2024年版

画像
商品名イオンPB プレミアム生ビール
(2024年版)
発売日
品目生ビール
原材料麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満)、ホップ
内容量350ml
アルコール度数5%
純アルコール量(350mlあたり)14.0g
成分
1缶350mlあたり
エネルギー144kcal
たんぱく質1.8g
脂質0g
炭水化物7.8〜12.5g
糖質9.8g
食物繊維0~0.7g
食塩相当量0g
プリン体
缶の形状ツルツル
購入したお店兵庫県内のAEON FOOD STYLE
値段350ml 158円(税込)

ここに注目

①ホップ
使用されているホップは3種類、どれもドイツ系の高品質ホップで、香り・苦味・気品のバランスが美しい品種です。

◎テトナンガー(Tettnanger)
原産国:ドイツ(テトナング地方)
分類:ノーブルホップ(伝統的な香り系)

特徴:

  • 古くから続く伝統的なアロマホップで、やさしく上品な香りが持ち味。
  • ハーバル(草やハーブのよう)で、わずかにスパイシー。
  • フローラル、レモンピール、ウッディな香りがバランスよく混ざる。
  • 苦味は穏やかで丸みがあり、ピルスナーやケルシュなどの軽快なラガー系によく使われます。
  • 同じ系統の「ザーツ(Saaz)」と並び、ヨーロッパらしい気品のある香りが特徴。

◎ハラタウ・ブラン(Hallertau Blanc)
原産国:ドイツ(ハラタウ地方)
分類:モダンアロマホップ(2012年開発)

特徴:

  • アメリカのネルソンソーヴィンに近い香り構成。
  • 新世代の“白ワイン香ホップ”。
  • グースベリー(すぐり)、白ブドウ、パッションフルーツ、ライチなど、ソーヴィニヨン・ブランを思わせる香りが特徴。
  • 苦味は控えめで、香り重視の仕上がり。
  • ワインのような上品な果実香と酸味感を与えるため、ホワイトIPAやフルーティなエール系に使われることが多い。

◎ハラタウ・トラディション(Hallertau Tradition)
原産国:ドイツ(ハラタウ地方)
分類:クラシック系アロマホップ(1991年開発)

特徴:

  • ピルスナーやヘレスなどの伝統的ラガーに最適
  • 名前の通り、“伝統の再現”を目指して開発されたホップ。
  • クラシックなハラタウ・ミッテルフリュー(Mittelfrüh)の香りをベースに、病害抵抗性と収量を改善。
  • 香りはスパイシーで、ハーブとフローラルの中間的な印象
  • 苦味は控えめで丸く、クリーンで落ち着いた余韻。

②製法
ドイツ産のホップのみ使用したヨーロピアンホップ製法

③麦芽
麦芽100%、贅沢さの極み

イオントップバリュプレミアム生ビール(2025年リニューアル版)の実飲レビュー

PB(プライベートブランド)とはいえ、サッポロ製造というだけで期待値は上がる。
3種のホップを使い、製法まで改良した2025年版――
“プレミアム”を名乗るその自信、見せてもらおうじゃないか。

色・見た目

グラスに注ぐと、非常にクリアな黄金色。透明度が高く、指先がはっきり見えるピルスナータイプの典型。
余計な濁りがなく、いかにも「真面目にろ過しました」といった潔さ。
見た目だけで言えば、200円以下のビールとは思えない完成度だ。

光にかざすと金色が鮮やかに反射し、値段以上の高級感を演出している。
派手さよりも正統派の美しさで勝負しており、見た目だけなら“大手ビールに並ぶレベル”と言っていい。

泡立ち

泡のきめ細かさはないがしっかり立ち上がる。保持性が高く、グラスの内側に細かな泡の輪が美しく残る。
注ぎ方をミスっても立ち方が安定しており、泡質の良さが伺える。

PBビールでここまで泡がしっかりしているのは正直驚き。

クリーミーというよりは、適度に軽くて飲みやすい“質のいい泡”だ。
地味だが、ここにコストをかけているのがわかる。
リニューアル前よりも確実に進化しているポイントのひとつだ。

香り

開栓と同時に、ふわりと香ばしい麦の香りが立ち上がる。
100円台とは思えないほどリッチなアロマで、ホップの華やかさと麦芽の温かみが絶妙に共存。

安っぽいアルコール臭がなく、香りの印象は非常に上品。女性ウケも良さそうな優しい香りだ。

PBビールというと“コスパ重視で香り薄め”が常だが、このビールは明らかに違う。
香りの豊かさだけで見れば、200円台後半クラスと張り合える。

口に含むと、麦芽の香ばしさがまず広がり、甘み・酸味・苦味がバランスよく共存する。
3種ホップのブレンドによる香味の奥行きが感じられ、飲みやすいのに物足りなさがない。

とはいえ、旧版より苦味は控えめで、やや丸くなった印象。

以前の“ガツン”としたホップ感が好きな人には、少し優等生すぎるかもしれない。
個人的には、リニューアルで“万人ウケ路線”に寄った気がする。
ただ、飲みやすさ重視の今の時代には合っている。

後味・余韻

後味はまろやかで、穏やかな苦味がじんわり残るタイプ。
キレや喉越しのインパクトは弱めだが、飲み終わった後の“穏やかな満足感”が心地よい。

仕事終わりにゴクゴク飲むより、休日にゆったり味わいたい。
まったり系プレミアムの代表格といえる。

苦味が強くない分、初心者や女性にもおすすめできる柔らかさ。
しっかり飲み応えを残しつつも、優しい終わり方をするあたりがサッポロらしい。

おすすめ度
一度はトライ
1
2
3
4
5
リピ確定

イオントップバリュプレミアム生ビール(2025年リニューアル版)の口コミ・評判

全体的には「リニューアルして飲みやすくなった」「香りが良い」「値段以上に上質」と好評。反面、「以前の方がガツンとしてた」という意見も見られる。

173円でこの香りはすごい

苦味が減って飲みやすいけど、ちょっと物足りない

泡がしっかりしてて高見えするPBビール

Hオカ
Hオカ

色は美しく、泡は秀逸、香りはリッチ。味は控えめにまとまり、後味はまろやか。
全体的に毒を吐くほどの欠点はなく、むしろ“リニューアルで個性が薄まった”のが唯一の難点。だが、それも万人に愛される方向への進化と考えれば納得です。

それにしても、口コミで書かれていたビールのジェネリックって表現、個人的にツボ。

イオントップバリュプレミアム生ビール(2025年リニューアル版)がおすすめの人やシーン

  • 安定感ある味を求めるビール初心者
  • プレモルほど重くなく、軽やかな香ばしさを楽しみたい人
  • 平日夜、仕事後の“1杯だけ”をゆったり飲みたい人
  • PBでも品質を妥協したくないコスパ重視派

まとめ:地味に優秀、静かに光る“イオンの顔”

「サッポロ イオントップバリュ プレミアム生ビール(2025)」は、派手さよりも誠実さで勝負する一本。
旧版のパンチを懐かしむ声もあるが、全体のバランスと香りの上質さは確実に進化している。

何より、このクオリティで173円。控えめに言って“反則レベルのコスパ”。
リニューアルとは、奇抜に変わることではなく、日常を静かにアップデートすること

――その答えがこの缶にある。

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