2025年10月頃こっそりリニューアル発売。
派手な新商品が次々と登場する中で、トップバリュのPB(プライベートブランド)ビールがひっそりとリニューアルしていた。広告もCMもなく、気づく人だけが気づく静かな進化。
イオンの棚で見かけても「ん? 変わった?」とスルーされがちだが、実はこれ、サッポロが製造している“ガチ”のプレミアム系。
100円台後半で買えるこのコスパ、気になるしかない。
さて、2025年版は進化か、それとも“優等生すぎる凡庸”か、実際に飲んで確かめた。

広告費を使わないからPBなのかもしれんな。

経費を抑えて、リーズナブルな価格を実現する。
とはいうものの、少しは告知が欲しいな。
ビール大好きな人間としては。
イオントップバリュプレミアム生ビール(2025年リニューアル版)の商品情報
🔻CLICKで開きます!
| 画像 | ![]() | |
| 商品名 | イオンPB プレミアム生ビール (2025年リニューアル) | |
| 発売日 | 2025年10月頃 | |
| 品目 | 生ビール | |
| 原材料 | 麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、 ホップ | |
| 内容量 | 350ml | |
| アルコール度数 | 5% | |
| 純アルコール量(350mlあたり) | 14.0g | |
| 成分 1缶350mlあたり | エネルギー | 137kcal |
| たんぱく質 | 1.4g | |
| 脂質 | 0g | |
| 炭水化物 | 7.0~11.3g | |
| 糖質 | 8.8g | |
| 食物繊維 | 0~0.7g | |
| 食塩相当量 | 0g | |
| プリン体 | – | |
| 缶の形状 | ツルツル | |
| 購入したお店 | 兵庫県内のAEON FOOD STYLE | |
| 値段 | 500ml 228円(税込) 350ml 173円(税込) | |
🔻ちなみに下記は2024年版
| 画像 | ![]() | |
| 商品名 | イオンPB プレミアム生ビール (2024年版) | |
| 発売日 | – | |
| 品目 | 生ビール | |
| 原材料 | 麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満)、ホップ | |
| 内容量 | 350ml | |
| アルコール度数 | 5% | |
| 純アルコール量(350mlあたり) | 14.0g | |
| 成分 1缶350mlあたり | エネルギー | 144kcal |
| たんぱく質 | 1.8g | |
| 脂質 | 0g | |
| 炭水化物 | 7.8〜12.5g | |
| 糖質 | 9.8g | |
| 食物繊維 | 0~0.7g | |
| 食塩相当量 | 0g | |
| プリン体 | – | |
| 缶の形状 | ツルツル | |
| 購入したお店 | 兵庫県内のAEON FOOD STYLE | |
| 値段 | 350ml 158円(税込) | |
①ホップ
使用されているホップは3種類、どれもドイツ系の高品質ホップで、香り・苦味・気品のバランスが美しい品種です。
◎テトナンガー(Tettnanger)
原産国:ドイツ(テトナング地方)
分類:ノーブルホップ(伝統的な香り系)
特徴:
- 古くから続く伝統的なアロマホップで、やさしく上品な香りが持ち味。
- ハーバル(草やハーブのよう)で、わずかにスパイシー。
- フローラル、レモンピール、ウッディな香りがバランスよく混ざる。
- 苦味は穏やかで丸みがあり、ピルスナーやケルシュなどの軽快なラガー系によく使われます。
- 同じ系統の「ザーツ(Saaz)」と並び、ヨーロッパらしい気品のある香りが特徴。
◎ハラタウ・ブラン(Hallertau Blanc)
原産国:ドイツ(ハラタウ地方)
分類:モダンアロマホップ(2012年開発)
特徴:
- アメリカのネルソンソーヴィンに近い香り構成。
- 新世代の“白ワイン香ホップ”。
- グースベリー(すぐり)、白ブドウ、パッションフルーツ、ライチなど、ソーヴィニヨン・ブランを思わせる香りが特徴。
- 苦味は控えめで、香り重視の仕上がり。
- ワインのような上品な果実香と酸味感を与えるため、ホワイトIPAやフルーティなエール系に使われることが多い。
◎ハラタウ・トラディション(Hallertau Tradition)
原産国:ドイツ(ハラタウ地方)
分類:クラシック系アロマホップ(1991年開発)
特徴:
- ピルスナーやヘレスなどの伝統的ラガーに最適。
- 名前の通り、“伝統の再現”を目指して開発されたホップ。
- クラシックなハラタウ・ミッテルフリュー(Mittelfrüh)の香りをベースに、病害抵抗性と収量を改善。
- 香りはスパイシーで、ハーブとフローラルの中間的な印象。
- 苦味は控えめで丸く、クリーンで落ち着いた余韻。
②製法
ドイツ産のホップのみ使用したヨーロピアンホップ製法
③麦芽
麦芽100%、贅沢さの極み
イオントップバリュプレミアム生ビール(2025年リニューアル版)の実飲レビュー
PB(プライベートブランド)とはいえ、サッポロ製造というだけで期待値は上がる。
3種のホップを使い、製法まで改良した2025年版――
“プレミアム”を名乗るその自信、見せてもらおうじゃないか。







色・見た目
グラスに注ぐと、非常にクリアな黄金色。透明度が高く、指先がはっきり見えるピルスナータイプの典型。
余計な濁りがなく、いかにも「真面目にろ過しました」といった潔さ。
見た目だけで言えば、200円以下のビールとは思えない完成度だ。
光にかざすと金色が鮮やかに反射し、値段以上の高級感を演出している。
派手さよりも正統派の美しさで勝負しており、見た目だけなら“大手ビールに並ぶレベル”と言っていい。
泡立ち
泡のきめ細かさはないがしっかり立ち上がる。保持性が高く、グラスの内側に細かな泡の輪が美しく残る。
注ぎ方をミスっても立ち方が安定しており、泡質の良さが伺える。
PBビールでここまで泡がしっかりしているのは正直驚き。
クリーミーというよりは、適度に軽くて飲みやすい“質のいい泡”だ。
地味だが、ここにコストをかけているのがわかる。
リニューアル前よりも確実に進化しているポイントのひとつだ。
香り
開栓と同時に、ふわりと香ばしい麦の香りが立ち上がる。
100円台とは思えないほどリッチなアロマで、ホップの華やかさと麦芽の温かみが絶妙に共存。
安っぽいアルコール臭がなく、香りの印象は非常に上品。女性ウケも良さそうな優しい香りだ。
PBビールというと“コスパ重視で香り薄め”が常だが、このビールは明らかに違う。
香りの豊かさだけで見れば、200円台後半クラスと張り合える。
味


口に含むと、麦芽の香ばしさがまず広がり、甘み・酸味・苦味がバランスよく共存する。
3種ホップのブレンドによる香味の奥行きが感じられ、飲みやすいのに物足りなさがない。
とはいえ、旧版より苦味は控えめで、やや丸くなった印象。
以前の“ガツン”としたホップ感が好きな人には、少し優等生すぎるかもしれない。
個人的には、リニューアルで“万人ウケ路線”に寄った気がする。
ただ、飲みやすさ重視の今の時代には合っている。
後味・余韻
後味はまろやかで、穏やかな苦味がじんわり残るタイプ。
キレや喉越しのインパクトは弱めだが、飲み終わった後の“穏やかな満足感”が心地よい。
仕事終わりにゴクゴク飲むより、休日にゆったり味わいたい。
まったり系プレミアムの代表格といえる。
苦味が強くない分、初心者や女性にもおすすめできる柔らかさ。
しっかり飲み応えを残しつつも、優しい終わり方をするあたりがサッポロらしい。
イオントップバリュプレミアム生ビール(2025年リニューアル版)の口コミ・評判
全体的には「リニューアルして飲みやすくなった」「香りが良い」「値段以上に上質」と好評。反面、「以前の方がガツンとしてた」という意見も見られる。

173円でこの香りはすごい

苦味が減って飲みやすいけど、ちょっと物足りない

泡がしっかりしてて高見えするPBビール

色は美しく、泡は秀逸、香りはリッチ。味は控えめにまとまり、後味はまろやか。
全体的に毒を吐くほどの欠点はなく、むしろ“リニューアルで個性が薄まった”のが唯一の難点。だが、それも万人に愛される方向への進化と考えれば納得です。
それにしても、口コミで書かれていたビールのジェネリックって表現、個人的にツボ。
イオントップバリュプレミアム生ビール(2025年リニューアル版)がおすすめの人やシーン

まとめ:地味に優秀、静かに光る“イオンの顔”

「サッポロ イオントップバリュ プレミアム生ビール(2025)」は、派手さよりも誠実さで勝負する一本。
旧版のパンチを懐かしむ声もあるが、全体のバランスと香りの上質さは確実に進化している。
何より、このクオリティで173円。控えめに言って“反則レベルのコスパ”。
リニューアルとは、奇抜に変わることではなく、日常を静かにアップデートすること
――その答えがこの缶にある。




