ノンアルビールは「ビールっぽい何か」で終わる商品が多い中、キリンが4年の歳月をかけて開発した「ラガーゼロ」は、かなり本気で“ビール再現”を狙ってきた一本。缶のマットな赤色パッケージからも並々ならぬ自信を感じる。
とはいえ、実際に飲んでみると「お、やるじゃん」と思える部分と、「あぁ、やっぱりノンアルだよな」と思う部分の両方が顔を出す、なんとも評価が分かれる存在でした。

とか言いながら、お前の中ではアサヒゼロを超えたようだな。

うむ。
ノンアルコールの中では、非常にビールっぽい。
あくまでノンアルという領域の中ではね。
個人的には美味かった。
LAGER ZERO(ラガーゼロ)の商品情報
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発売日 | 2025年9月30日(火) | |
商品名 | LAGER ZERO(ラガーゼロ) | |
品目 | ビールテイスト飲料 | |
原材料 | 麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、スターチ、コーン、米、大麦、水あめ、ホップ/炭酸、香料、酸味料、甘味料(アセスルファムK) | |
内容量 | 350ml | |
アルコール度数 | 0.0% | |
純アルコール量(350mlあたり) | 0.0g | |
成分 100mlあたり | エネルギー | 21kcal |
たんぱく質 | 0.3g | |
脂質 | 0g | |
炭水化物 | 5.1g | |
糖質 | 5.0g | |
食物繊維 | 0〜0.1g | |
食塩相当量 | 0~0.02g | |
プリン体 | 11.0mg | |
缶の形状 | 少々マット感あり | |
購入したお店 | 兵庫県内ファミリーマート | |
値段 | 350ml 181円(税込) |
アセスルファムK(カリウム)は、砂糖の約200倍の甘さを持つ人工甘味料。
熱や酸に強く、安定性が高いため、飲料、お菓子、ジャム、麺つゆなど幅広い食品・飲料に利用されている。
単独ではわずかな苦みを感じることがあるが、他の甘味料と併用することで、より砂糖に近い風味や相乗効果が得られる。
LAGER ZERO(ラガーゼロ)の実飲レビュー
麒麟のロゴがデカデカと描かれたパッケージ。金色のフォントもキリンのニュアンスをひしひしと感じられる。
さて、味わいはどうか。







色・見た目
注いでみると、一番搾りと遜色ない黄金色。
ノンアルにありがちな「薄い色水感」はなく、しっかり“ビール顔”。
透明度も高く、グラスの向こうに指先が見えるくらいクリア。
視覚的には「これ普通にビールやん」と思わせる完成度。
まずこの時点で期待値はかなり上がってくる。
泡立ち
ノンアルにありがちな泡の儚さはなく、モコモコ感までしっかり出ている。
保持性も悪くなく、数分経ってもグラスの縁に泡の跡が残るレベル。
ここまで“泡で騙せる”ノンアルは珍しい。
正直、この泡だけ見せられたら「普通のラガー」と答えてしまいそうな完成度。
香り
香りは惜しい。
ビールっぽさはあるが、よく嗅ぐとコーンスターチや副原料系のニュアンスが顔を出す。
「お、頑張ったな」とは思うものの、鼻の奥で「あ、やっぱりノンアル」と気づかされる瞬間がある。
キリンラガーっぽいクセを薄くまとわせているのは評価できるが、飲む直前のワクワク感を削いでしまうのも事実。
味


ファーストインパクトは「お、ビールに寄せてきたな!」と感じるほど。
苦味もあり、ノンアル特有の人工甘味料っぽい雑味が抑えられている。
とはいえ、舌に残る余計な甘さはやや健在で、完全にビールと錯覚できるわけではない。
ただ、アサヒゼロと比較するとビール感はこちらが上(あくまで個人目線)
キリンラガーのクセを少し感じられる点も、ファンには嬉しい要素でしょう。
アサヒゼロが売上好調なので、ラガーゼロを追従した感は否めない
(どちらが先に開発に着手していたのかは別の話として)
後味・余韻
余韻はかなり工夫されていて、ノンアル特有の「甘ったるい後味」が控えめ。
苦味が最後まで細く残り、飲みごたえを錯覚させてくれる。砂糖の約200倍の甘さを持つ人工甘味料、アセスルファムK(カリウム)が気になるけど・・・。
完全なキレは望めないが、ノンアルとしては合格点以上。
むしろ「これなら2本目もいける」と思わせるレベルで、日常飲みの候補としてアリ。
ただ価格が高いな。コンビニで買ったから余計だけど。
180円出すなら、例のプレミアムビールが飲めます。
LAGER ZERO(ラガーゼロ)の口コミ・評判
全体的に「ノンアルにしてはよく頑張った」という評価が多いが、香りと雑味については賛否が分かれる傾向。

ビールにかなり近づいてて驚いた。特に泡は完全にビール

飲んでるとやっぱり甘さが気になる。でもアサヒゼロよりは好き

キリンらしい苦味の再現がいい。常備するノンアルはこれに決まり

黄金色のビジュアルとしっかりした泡立ちに「これはビール」と錯覚させられつつ、香りでノンアル感が顔を出す。味は雑味を抑えながらも苦味を効かせて“飲んでる感”を演出するバランスで、アサヒゼロより確実に上を行ったと思わせてくれるノンアルでした。
価格がもう少し安ければなぁ・・・
LAGER ZERO(ラガーゼロ)がおすすめの人やシーン

まとめ:ノンアル市場で一歩リードする完成度

キリン LAGER ZERO(ラガーゼロ)は、見た目・泡立ち・苦味の再現度でノンアルの中では頭ひとつ抜けている。
香りの副原料感やわずかな甘さは残るものの、従来のノンアルにありがちな「水っぽさ」「甘ったるさ」からは完全に脱却。2杯目も飲みたいと思わせる仕上がりは、普段の食卓でも十分通用するレベル。
ノンアルを飲み比べるなら、間違いなく候補に入れてほしい一本。